ザラゴサの「エル・ピラーレ」:スペインの宝石が光る壮大な聖堂

 ザラゴサの「エル・ピラーレ」:スペインの宝石が光る壮大な聖堂

スペインには、歴史と文化が織りなす魅力的な都市がたくさん存在します。その中でも、アラゴン地方に位置するサラゴサは、ローマ帝国時代から栄えてきた歴史ある都市です。街中には、中世の建築物が残る旧市街地や、広大な公園が広がり、訪れる人々を魅了する要素が満載です。

この記事では、サラゴサにある「エル・ピラーレ」という壮大な聖堂をご紹介します。この聖堂は、その美しい建築様式と、歴史的な背景から、サラゴサのシンボル的存在となっています。

エル・ピラーレ:歴史に息づく壮麗なバロック様式の教会

エル・ピラーレは、17 世紀に建設されたバロック様式の聖堂です。サラゴサ大聖堂の隣に建ち、その規模と豪華な装飾で知られています。スペインを代表する建築家フアン・デ・オロノが設計し、約40 年かけて完成されました。

聖堂の名前「エル・ピラーレ」は、スペイン語で「柱」を意味します。これは、聖堂内部にそびえ立つ巨大な大理石の柱群を表しています。これらの柱は、繊細な彫刻が施され、天井に向かって伸びている様子は圧巻です。

美しい装飾と貴重な美術品

エル・ピラーレの内部は、金箔や色鮮やかなフレスコ画で装飾されており、まさに宮殿のような豪華さです。天井には、聖母マリアを描いた壮大な絵画が描かれており、その美しさは息を呑むほどです。

また、聖堂内には、17 世紀のスペイン画家フアン・デ・アウレガの描いた「聖母子と聖ヨハネ」などの貴重な美術品が展示されています。これらの美術品は、エル・ピラーレの歴史的価値に加え、芸術的な魅力も高めています。

エル・ピラーレの建築様式:バロック建築の傑作

エル・ピラーレの建築様式は、スペインのバロック建築を代表するものです。曲線美を強調し、華麗な装飾が特徴です。特に、聖堂内部の天井には、複雑な幾何学模様とフレスコ画が施されており、その精緻さには驚かされます。

また、エル・ピラーレは、巨大なドームと塔で構成されています。ドームは、内部に自然光を導き、明るく荘厳な雰囲気を作り出しています。塔からは、サラゴサの街並みを一望でき、観光客にも人気です。

エル・ピラーレを訪れる際のポイント:

  • 開館時間: 10:00 - 18:00 (月曜休館)
  • 入場料: 大人 €5、学生/シニア €3

エル・ピラーレの内部は広く、見どころがたくさんあります。時間に余裕を持って見学することをお勧めします。また、聖堂内の写真撮影は許可されていますが、フラッシュの使用は禁止です。

まとめ:

サラゴサにあるエル・ピラーレは、その壮麗な建築様式と歴史的な背景から、スペインを代表する観光スポットの一つと言えるでしょう。美しい装飾、貴重な美術品、そして圧巻の規模は、訪れる人々を圧倒すること間違いなしです。サラゴサを訪れた際には、ぜひエル・ピラーレにも足を運んでみてください。